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【木更津のまちのおみそ屋さん】

『え〜∑(゚Д゚)!味噌ってお家で手つくりできるのー』って

ことに出会ったのは、30歳も少し過ぎた頃だった。

両親と過ごした生まれた時から、

お婆ちゃんの賄い付きの下宿をさせてもらった時も、

アパートで一人暮らしの時も、

共同風呂・トイレで、中国や韓国からの留学生と過ごした

4畳半一間のちゃぶ台の上にも、

お味噌は、おみそ汁となって当たり前にあった。

当たり前にあったから、全く関心がなかったかもしれない。

それから結婚し、出産・子育てをしていく間に、

おみそ汁を残す我が子が立ちはだかる。

(ハイハイ、つかまり立ち、自立して歩くくらいまでは、おみそ汁ガブ飲みだった)

結婚してから、妻の実家のご両親の故郷・宮崎県日向市にある

『こうじの児玉』の

味噌に出会い、ファンになり、それからずっと『こうじの児玉』の味噌を

好んで食べている。

『こうじの児玉』の味噌は、米と麦を麹にして大豆と塩を混ぜて仕込む

合わせ味噌だった。甘味と旨味、麦の香り立つ、麹が生きているお味噌。

お味噌汁に見向きもしなくなった子どもたちに、

どうやったらお味噌汁を飲んでもらえるか。

答えなんかまったく見つからないんだけど、

そのうち、『こうじの児玉』が廃業することを決めて、

これからのお味噌をどうしようって思っていたら、

『お味噌、おウチで作ってみる??』って言う方が

現れるんだよなあ

「ほんとに〜??」

本当でした。3つの材料を用意し、水に漬ける・水を切る・蒸すか煮る・潰す・混ぜる。

あとは、容器に押し込んで蓋をして、

気長に夏を謳歌してロングTシャツを一枚重ね着ぎする頃に

食べ始められる。

とてもシンプルで、お味噌は案外アッサリできる!

これはまだまだ最初の一歩。

つづく

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